前回の記事で、AP15Mk2の内部で使われているコンデンサをいくつか交換しました。
しかし、筐体の小ささから、電源コンデンサを交換できなかったことが心残りでした。
そこで、数千円で導入できるFX-AUDIO-のキャパシタバンクとノイズフィルタを導入してみることにしました。
ノイズフィルタの役割
安価なACアダプタを利用する場合、スイッチング式であればスイッチングノイズ、非安定化式ではリップルが発生します。
ACアダプタの解説はマルツの解説が分かりやすいので、リンクを貼っておきます。
ACアダプタの原理と選び方 – マルツ
精密機器にはノイズフィルタが付いていますが、製品価格やサイズの都合で最低限になっていることもあります。
外付けでフィルタ機能を強化できるものが、FX-Audioのノイズフィルタになります。
価格:1,710円 |
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キャパシタバンクの役割
キャパシタバンクは、電気を一時的に貯蔵する回路になります。
電源回路を強化すると、増幅回路等のICチップへの電源が安定して動作できるようになります。
電源容量に余裕を持たせることで、ICの安定稼働に繋がるようです。
外付けで電源を強化できるものが、FX-Audioのキャパシタバンクになります。
FX-AUDIO- Petit Tank DC電源ノイズクリーナー・バルクキャパシタ 延長ケーブル型 出力プラグ外径5.5mm 内径2.1/2.5mm両対応 価格:1,260円 |
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音質の変化
■ノイズフィルターのみの感想
ノイズフィルターを装着した印象ですが、粒立ちが良くなった印象です。
ぼやつきがなくなり、一つ一つの音がハッキリクッキリしました。
レビュー等でよく「迫力がなくなった」と書かれていますが、音がハッキリしたことによる副作用な気がしました。
音質的にはピークが若干高音寄りになったと思われます。
■キャパシタバンクのみの感想
キャパシタバンクについては、現在の環境では大きな変化は無いと感じました。
若干迫力が増した気はしますが、もとから余裕があるためと思われます。
(能率の低いスピーカーで効果を発揮するかも?)
■両方併用した時の感想(ACアダプタ→ノイズフィルタ→キャパシタバンク→AP15Mk2)
ノイズフィルタによる粒立ちの良さが更に際立った印象です。
ノイズフィルタのみではピークが高音寄りになりましたが、キャパシタバンクを付けたらバランスが取れたイメージです。
(ノイズフィルタで落ちた電源供給能力が、キャパシタバンクで補完された?)
両方併用した環境なら余裕がありそうなので、もう少し大きなスピーカーでも駆動できそうです。
最後に
今回ご紹介したカスタムは、はんだごてやドライバー等の工具が不要なのでお手軽にできます。
元の環境にもすぐに戻せるカスタムなので、現在の環境に不満がある方や音質の変化を試してみたい方にオススメです。
気になった方はぜひお試しください!
価格:13,200円 |
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